代償分割がある遺産分割協議書の書き方・文例&ダウンロード

遺産分割協議の作成&文例集
遺産分割協議書の書き方・文例
代償分割のある遺産分割協議書のひな形

代償分割がある遺産分割協議書の書き方のポイントと文例

代償分割とは、農地や自宅など分割しにくい財産を一部の相続人が現物のまま相続し、他の相続人に対して金銭など支払う遺産分割方法のことです。
特に都心部において遺産の大半が自宅の場合で相続人が複数人いる場合は自宅を売却して現金を分割する方法もありますが、売却せず、その代償部分を現金で支払う場合の遺産分割協議書の文例です。

代償分割のメリット・デメリットと税製造の注意点

遺産分割協議における代償分割のメリット・デメリット及び税制上の注意点について解説します。

代償分割する場合のメリットデメリット

代償分割のメリット
 分割しにくい遺産がある場合に公平にできスムーズに分割できる有効な手段である。
 不動産の売却や共有を回避する事ができる。また不動産売却時の所得税が節税できる。
 被相続人と同居している場合は要件を満たせば小規模宅地等の特例で相続税の節税も可能。

代償分割のデメリッ
 支払う側に資金的な余裕が必要となる。
 自宅の評価額など価格の算定でもめるケースもある。

代償分割における代償金の決め方と支払い方

代償分割におけいる代償金は相続人全員で合意すれば、金額や支払方法を自由に決めることができます。また金銭ではなく、固有の不動産で代償する事も可能です。

土地の評価額には、①実勢価格、②公示地価、③基準地価、④路線価、⑤固定資産税評価額の5種類がありますが、一般的には受け取り方に有利な取引額(実勢価格)や支払い方に有利な相続税評価額(路線価)を基準に決めるケースが多いようですが、どの方法で評価するかは相続人同士で話し合いで決める事となります。
話し合いで決められない場合は家庭裁判所に申立てをし、調停の場で相続人全員による話し合いできめる事になります。

代償分割における税制上の注意点

代償分割のある場合は税制上考慮する点があります。

1.遺産分割協議書に代償分割を記載しない場合に贈与税が課税される恐れがあるケース

代償分割を行うときは、遺産分割協議書に代償分割にて遺産分割を行うことや代償金の金額について必ず明記しておきましょう。
遺産分割協議書の中で代償分割を記載しないと、代償金の支払いの根拠が示されないと単なる贈与であるとされ、贈与税を課税されることがあります。

2.代償金が多すぎると贈与税がかかるケース

代償分割のときは代償金が法定相続割合を大幅に超える金額の場合はその差額に対して贈与税が課税されます。

3.代償分割に所得税が課税されるケース(代償財産として固有の不動産で渡す場合)

代償分割では、一般的に現金で代償金を支払うことが多いですが、現金が用意できない場合に、自分が所有している固有の不動産を代償財産として渡すこともできます。
ただしこの場合、遺産の代償分割により負担した債務を履行するための資産の移転となりその履行した人については、その履行の時における時価によりその資産を譲渡したことになり、相続税とは別に所得税が課税されます。

参考サイト 国税庁 代償分割における税金について

 👉 国税庁: 代償分割が行われた場合の相続税の課税価格の計算

代償分割の遺産分割協議書の書き方・文例

1.一般的な代償分割の遺産分割協議書の書き方
代償分割の例文➊

相続人〇〇〇〇は第〇条に記載の遺産を取得する代償として△△△△に対し金〇〇万円を令和〇〇年〇月〇日まで以下の口座に振り込むものとする。
  ○○銀行○○支店 普通預金 口座番号 ○○○○○○○ 口座名義 △△△△
   
2.代償分割の支払い先が不複数人の場合の遺産分割協議書の書き方
代償分割の例文➋

相続人〇〇〇〇は第〇条に記載の遺産を取得する代償として△△△△に対し金〇〇万円、〇▲〇△に対し金〇〇万円を令和〇〇年〇月〇日までそれぞれ以下の口座に振り込むものとする。
 ○○銀行○○支店 普通預金 口座番号 ○○○○○○○ 口座名義 △△△△
 ○▲銀行○○支店 普通預金 口座番号 ○○○○○○○ 口座名義 〇▲〇△
    
3.代償分割の支払いを分割にする遺産分割協議書の書き方
代償分割の例文❸

相続人〇〇〇〇は第〇条に記載の遺産を取得する代償とし〇〇△△に対して金○○万円を次のとおり分割して指定の口座に振り込むものとする。
  支払い期間:令和○年○月から10年間、毎月末日までに金○○万円を支払う
  振込口座:○○銀行  ○○支店 
       普通預金 口座番号○○○○○○○
       口座名義 〇〇△△
 

代償分割のある遺産分割協議書の書き方・文例&ワードダウンロード

               遺産分割協議書
             (タイトルを明記する)
 被相続人   中山一郎
 本籍     東京都 杉並区甲上杉並1-1-1
 最後の住所  東京都 渋谷区渋谷1-1-1
 生年月日  昭和〇〇年〇月〇日
 死亡年月日 令和〇〇年〇月〇日日
(被相続人の本籍、最後の住所、生年月日、死亡日などを明記する)

 中山一郎の死亡により開始した相続の共同相続人である中山太郎、品川久子の全員で
 次の通り 遺産分割の協議を行い、下記の通り分割し、取得する事に合意した。

 第1条
 相続人 中山太郎は以下の財産を相続する。
  1.土地
    所在:  東京都渋谷区渋谷1丁目
    地番:  ○○番○○
    地目:  宅地
    地籍:  200平方メートル
   2.自宅
    所在:  東京都渋谷区渋谷1丁目
    家屋番号:○○番○○
    種類:  居宅
    構造:  木造瓦葺2階建
    床面積: 1階150.5平方メートル
        2階86.5平方メートル
(不動産は権利書などを参照し、地番、家屋番号等を明記する)

 第2条
 相続人 品川久子は以下の財産を相続する。
  1.銀行預金
    ①)○○銀行○○支店 定期預金 口座番号 123456
    ②)ゆうちょ銀行 通常貯金 記号123 番号34567
  2.株式  
    〇〇証券会社 〇〇支店 口座番号00-00000
      ① 〇〇商事株式会社の株式の全部
      ② 〇〇自動車株式会社の株式の全部
 第3条
 相続人中山太郎は第1条に記載の遺産を取得する代償として品川花子に対し金5000万円を
 令和〇〇年〇月〇日までに以下の口座に振り込むものとする。

  ○○銀行 ○○支店 普通預金 
  口座番号 ○○○○○○○ 口座名義 品川久子


 新たに被相続人の遺産が確認または発見された場合は改めて協議し、分割を行うものとする。
 上記の協議を証するため、本協議書を2通作成して、それぞれに署名、押印し、各自1通保有
 するものとする。
                        
 令和〇〇年〇月〇日

 住所    東京都渋谷区渋谷○丁目○番○号
 生年月日  平成〇〇年〇月〇日
 相続人   中山太郎  実印

 住所    品川区上大崎○丁目○番○号
 生年月日  平成〇〇年〇月〇
 相続人   品川久子   実印
 (相続人全員が署名し、実印を押印する) 
  
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